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母語と公用語について

通訳翻訳舎Author Position
コラム

言語について考える by 通訳翻訳舎

母語とは、生後数年の間にその人自身が生活の中で自然と身につけた第一言語のことです。
一方の公用語は、その国や地域、また特定の場所で用いることが公式に定められた言語、あるいは国や地域において共通語として用いられている言語のことです。つまり母語と公用語は、意味が全く異なる言語なのです。
母語はどちらかと言えば狭いコミュニティにおいて使用される言語、公用語はどちらかと言えば広いコミュニティで使用される言語と言えます。

私たち日本人は、母語と公用語が両方とも日本語という人が大多数を占めます。すなわち日本では家庭などのコミュニティで話す言語も日本語、会社などのコミュニティなどで話す言語も日本語なのです。
しかし、そのように母語と公用語が共通しているのは世界でも稀です。世界の多くの国々では母語で話すのは家庭や近隣だけであり、社会に出ると母語とは異なる公用語にて話すのが一般的です。
インドやフィリピンのように母語が多く溢れている国では公用語が一つだけでなく、二つの場合も珍しくありません。
日本語以外の言葉をほとんど話さない多くの日本人には意識しにくいことですが、母語と公用語には使われ方の違いが存在しているのです。

文章などの翻訳や通訳を行う際には当然ターゲットとなる地域がどのような言語を使用しているかを把握しているとは思いますが、母語と公用語が異なっている点は意外に見落としているポイントでもあります。
例えば、地域によっては公用語を用いるよりも母語を用いて物事を伝えたほうが細かいニュアンスを伝えるのに適していることも考えられます。
そのため、ターゲットとなる地域に異なる母語と公用語があるのなら、その点を踏まえて翻訳や通訳を行うのも一つの手段と言えます。

通訳翻訳舎では、希少言語を含めた約100の言語の翻訳や通訳を行っています。文化的背景も踏まえた上での正確な翻訳や通訳を提供し、文字化けなどのトラブルにもしっかり配慮します。
様々な言語の翻訳や通訳のことなら通訳翻訳舎にお任せください。また通訳翻訳舎では料金などに関するお問い合わせも承っていますので、お気軽にご相談ください。

色々な人種の人が並んでいる写真